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マルチスライド式と従来型ダイカスト

弊社の最初のマルチスライド式ダイカストプロセスは1936年に発明されたものです。それ以来、弊社はツールやマシンの改良を続けてきました。お客様が従来型ダイカストプロセスを採用されている場合、マルチスライド式がどういう仕組みなのか、お客様のプロジェクトにどのように適合するのか理解するために時間を割いてみる価値があるかもしれません。お客様の部品が 400グラム未満である場合、マルチスライド式は優れたオプションと言えます。従来型ダイカストは弊社の A2 や A3 マシンで処理できない大型部品に最適な処理です。ツーリングの構造や操作ならびにこれらを稼動するために利用されるマシンのタイプは従来型とマルチスライド式のダイカストでは大きな違いがあります。

Dynacast ツーリング

従来型ダイカストは2つの部位からなるツールを利用しております。一方でマルチスライド式は少なくとも4つの垂直スライドを利用しています。多くのスライドを利用することでばらつきを減らすことができ、またより複雑な形状の小型部品を製造する際には、より費用対効果が高くなります。それぞれのダイブロックにはその面にキャビティやコアが備わっています。それらが一緒になって、溶融金属がキャビティに射出され、部品が鋳造されます。

エンジニアや設計者は、部品デザインに関してより小型で複数の機能を持つより複雑な部品を目指して限界に挑んでいます。弊社のマルチスライド式ダイカストプロセスはお客様の部品が 400 グラム以下であれば最適なオプションと言えます。弊社は従来型ダイカストマシンでも精密部品を作成することができます。しかしながらマルチスライド式ツールは一貫性と精度において右に出るものはない存在です。

プロセスの如何を問わず、弊社は常に自らの金型のデザインに焦点を置き、二次加工を避けるためできるだけ多く部品の形状を取り入れるようにしています。弊社の目標は、最初から、そしていつでもネットシェイプを実現することにあります。こうした細心のプランニングにより機械加工の手間を省き、部品のトータルコストを削減します。

金型の長期耐久寿命を保証するため、弊社のツール設計者は金型のどの部分が磨耗するか予測し、磨耗した際にツール全体ではなく単一の部位を容易に交換できるようツールを別個の部品として設計しています。これは弊社の顧客にとって多額のコスト削減になるだけでなく、新たな金型全体を作成する必要が生じた際にお客様のプロジェクトを迅速に復帰させることを保証します。

独自のダイカストマシン

弊社固有のマルチスライド式マシンは Dynacast においてのみご利用いただけます。アップグレードされたマシンには、柔軟性あるクロスヘッド接合装置や高速空圧射出装置を備えたスラスタが備わっています。弊社は大きなばりを発生させずにマシンを高速充填する機能を有しており、これにより表面処理の品質を高め、部品内部の巣を減少させます。弊社のマルチスライド式マシンは、最高の品質を保証しながら部品を大量生産することを可能とします。

時間の経過とともにマシンは老朽化し、部品が磨耗し、そして技術が時代遅れとなる可能性があります。弊社は自らのマシンのすべてを社内で構築しているため、弊社の専門家がマルチスライド式と従来型の双方のダイカストマシン並びにこれを稼動させる制御装置に対し絶えず改修・改善を施しています。

マルチスライド式ダイカスト

弊社のマルチスライド式プロセスは小型で複雑な部品にとって最適なダイカストのオプションです。弊社はネットシェイプ部品を通常雌ネジや雄ネジを含め二次加工なして作成することができます。弊社はお客様に対しできる限り最高の部品を提供できるよう常にツールやマシンに改修を施し最適化を実施しています。弊社独自のマルチスライド式ダイカストプロセスの詳細、またはお見積もりの依頼については、弊社のエンジニアにお問い合わせてください。  

 

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最終更新日 12.24.2019